大学卒業後、窯業機械メーカーで3年間勤務し、窯業の基礎を学ぶ。その後、家業である株式会社丸市に入社。鬼瓦制作、瓦製品の金焼きに従事。京都・知恩院等、有名寺社に作品を納める。

1400年の歴史を持つ鬼瓦の体裁を崩すことなく、どこまで独自の世界観を融合できるか。オリジナリティの追及が一大テーマ。屋根に載せた時の光沢感にもこだわりがあり、緻密な仕上げ作業に一切の妥協はない。他では決して見ることのできない、自分にしか創れない鬼面を。まだ誰も見ぬそのカタチを彼は今日も追い求めている。